SAP BASISは何?
BASISは複数のツールやプログラムから構成された、データベース、OS、プロトコル、アプリケーション(FI、COなど)とインタフェースするためのツールセットとなります。BASISはBusiness Application Software Integrated solutionの略称となります。
一昔ではBASISが非常に泥臭いイメージですが、近年そもそも従来のBASISのスキルで食っていけないこともあり、全体のアーキテクチャの面倒を見るようなアーキテクトのイメージが強いかと思います。(勿論BASIS職人も継続的にいますが、単価がどんどん下がっていると思います)
BASISとしてよく知られているのはNetweaverです。Netweaverを簡単に言いますと、SAPのアプリケーションサーバーのこと1です。 BASISはSAPアプリケーションとABAP開発のオペレーティングシステムだと理解すれば大丈夫です。
BASISコンサルタントの職責範囲 先述通り、業務コンサルのように一つの特定業務領域に特化するより、モジュールを跨って色々共通的なタスクを遂行するのは普通です。
- サーバーのモニタリング、ショートダンプの解析、システムログ解析
- パフォーマンスチューリング
- データベースメンテナンス
- ライセンスメンテナンス
- インタフェース整理
- ユーザー権限管理
- ジョブスケジューリング
- システムコピー
- プロファイル管理
かなり守備範囲が広いロールとなります。また最近SAPでもクラウド化が進んでいますので、一部の本来のBASISの作業はSAPさんが自社持ちにしているイメージがあります。いいことは当然BASISチームの作業負荷が減ることですが、良くないのは何か問題が発生する時に、顧客-BASISチーム-SAP社担当者のような三重構造になり、SAP社の担当社も専任でもないため、やり取りに非常に時間が消耗してしまいます。
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アプリケーションサーバ(英: Application Server)は、ビジネスロジックなどを実装したアプリケーションソフトウェアを実行することを専門とするコンピュータネットワーク上のサーバコンピュータ、もしくはそのようなコンピュータ上でのアプリケーションの実行を管理補助するミドルウェアのこと。 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/アプリケーションサーバ ↩